「 ・・・・なんだよ 」
誰も相槌を打たなくなったどころか、
目も合わせてくれなくなった。
璃玖だけ楽しそうに目を細めているものの、
玲央を含めての他の連中は
呆れたような顔をしている。
「 ~~~~っもう!!!
そうだよ!手ぇ出した!出しました! 」
「 ありえね~! 」
「 バカじゃねーの・・ 」
「 ・・・で? 」
璃玖と拓未が俺に罵声を浴びせる中、
すずは黙り込み、玲央は先を話せと
俺を睨んでいた。
・・・・目つきが・・・やばいんですけど・・・。
「 ・・・・で、佐渡が来たって拓未に聞いて
玄関遠いし5組の窓から出て行こうと
思って、1年の教室に行ったんだよ 」
校門の正面にある1年5組の教室は
2年である俺の教室の真下にある。

