「 あー・・・うん・・・・ 」
「 ・・・・? 」
「 ん~・・あのね・・・ 」
少し気まずそうに
玲央くんを見たあと、
苦笑を浮かべて話し出した。
──────────・・それは一昨日のこと。
初めて大勇くんと拓未くんに会って、
大勇くんが佐渡[サワタリ]と呼ばれていた
金髪の彼と喧嘩しているとき、
拓未くんに連れられて逃げる私を
”見られた”らしい。
「 へぇ・・・なに?あの子 」
大勇くんは”キレていて”
あまりその時の記憶がないらしい。
ただ不敵な笑みを浮かべて
そう言われたことだけ覚えていて、
その後すぐに拓未くんに連絡を入れたらしい。
その時既に私は拓未くんと別れて
走って帰っていた頃で、
それを聞いた拓未くんは顔が広い
璃玖くんに頼んで私の住所を調べてもらい、
私が無事に帰れたかを確かめに
私の住むアパートまで来てくれたらしい。

