Black Beast.




「 気に入った? 」



そろそろ出るよ~とまるで
自分の家のように私の部屋の中を
歩き回った後、玄関先に置いてあった
鍵を片手に戻ってきた。



「 どうやったら
  こんな風に・・・ 」


「 両サイドを編み込んで
  結んだだけだよ? 」


「 ・・・・へ、へぇ・・・? 」



同じ編み込みでも、私の髪に
施されたものと大勇くんのものとは
全く違うように見える。



「 柚菜ちゃんは可愛いね 」



目を細めて優しく毛先に触れると
”行こうか”と私の鞄と自分の鞄
2つを持って部屋から出た。



「 照れてるの?可愛いな~! 」


「 からかわないでください・・・ 」


「 からかってなんかないのに! 」



ケラケラと隣で笑う大勇くんを
キッと睨んでさっきから
ずっと聞きたかったことを聞こうと
口を開いた。







─────────────カランッ