最近やっと懐いた子猫は
俺より大分小さくて、細い。
「 ・・・おはよう、玲央くん 」
俺の気分で、したいときにキスをすると
嫌がったり抵抗したりするくせに、
俺が大人しく寝たフリをしてると
気まぐれにキスをしてくる。
起きてるときに仕掛けてきたら
どうなるか分かんねぇな、と
内心思いながら、ギリギリとはいえ
理性を保てている自分を褒めたくなる。
バレないようにそっと目を開けると、
俺の顔にかかる茶色い髪が目に入った。
目の前にはドアップの柚菜の顔。
・・・・・・あと1日、か。
寂しそうな柚菜の表情を眺めながら
”正直俺は早く帰りたい”と
唇が離れる寸前に目を閉じた。
恥ずかしそうに、だけど俺を気遣ってか
静かに部屋の中を歩き回った後、
柚菜は部屋を出て行った。
「 はぁ・・・・ 」
ガバッ、と起き上がって溜息を零し、
気ダルさを感じながら邪魔な
前髪をかき上げた。
2組敷かれた布団は結局
1組しか使ってない。
どうせ寝れねーなら、こっちの方が
マシだろ、と思った俺を殴りたい。
・・・・・全然マシじゃねぇ。

