「 ─────────・・すき 」 玲央くんに抱きつきながら、 ボソッと、私が呟くと どうしたんだよ、って 玲央くんが顔を覗きこんできた。 「 ・・・・柚菜、朝風呂行ったろ? 」 「 ・・・うん? 」 「 そこで誰かにあった? 」 「 ・・・・ん 」 ”誰に”って聞かれるのが なんとなく分かって、 ズキズキと痛む胸を片手で 押さえながら、そっと口を開いた。