みんなで楽しい思い出を。って
みんな、言ってくれたのに。
こんなこと忘れるくらい
楽しまなきゃ、って
やっと、振り切れたのに。
・・・・こんなのって、ない。
───────────玲央くん・・・
ボロボロと、泣いていたら
私は誰かに抱き上げられた。
歩くスピードが速くて、
私はもうどこにも戻れないんじゃないか、って
抵抗すら出来ず、諦めていた。
心の中で玲央くんを何度も呼んで、
助けて、助けて、って何度も何度も。
1人に抱き上げられて、
1人に両手を掴まれていた私は
逃げる術が1つも見つけられなかった。
気付けば、あの時と同じ車が
すぐそこにあって。

