「 どうした? 」



私を見て首を傾げた玲央くんの方へ
走って行くと、玲央くんは
パッと両手を広げてくれて、
遠慮なく飛び込んだ私を優しく抱きしめてくれた。



「 みんな、大切だなぁって思って 」


「 ・・・・? 」


「 私も、仲間になれるかな? 」



ぎゅうっ、と玲央くんに抱きつきながら
ボソッと小声でそう聞くと、
わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でられて、















「 当たり前だろ。
  アイツらはもうとっくに
  お前のこと仲間だと思ってるよ 」




”お前は違うのか?”と聞き返されて、
泣きすぎてヒリヒリしていた目元が
じわっと熱くなった。




「 ・・・・違うわけないよ 」




どれだけ泣くんだって笑われながら、
私の頬はまた涙で濡れていた。