────────────カラン.. 「 あらら、気付かれちゃった 」 気付けば、私たちは囲まれていた。 玲央くんを呼んだ璃玖くんは 携帯をポケットにしまいながら 目で人数を数えているようだった。 「 物騒なモン持ってんじゃねーか 」 「 あー、これ? 怖がらなくていいよ。 ”ちょっと叩くだけ”だから 」 引きずっていた鉄パイプを 片手で器用に回しながら ヘラッと笑った人の制服は 見覚えがあるものだった。