「じゃあ、後でなんか買ってやるから。」


「いらないわよ!子供扱いしないで!」


「はあー」


優はため息をついた後、
座り込んでいた私の目線まで腰をかがめ

顔を覗き込むようにしてつぶやいた。



「じゃ、お前はどうすれば動いてくれるんだ?」

まるで迷子になった幼稚園児に話しかけるように…


「どうって…別に…」






優の顔が近くて思わず私は顔をそらす。


「…じ、自分で考えなさいよ」





「考えられないから言ってんだろ?」




「……」





どうしたらいいの…


えっと、えっと…





あ…



「じゃ、じゃあね」

「うん」









「お、おんぶして。私のこと」




「は?」