「で?どうすれば」
玄関前で汗を拭き取りながら、
優は言った。
「休んでて。私がさっきまで休んでた部屋で」
「お前は何してるんだ?」
「だから!片付け!草取りとか洗濯とか夕飯も作ってあげる!」
「……」
「…ねぇ、今。できるわけがないって思ったでしょ」
「お前家事なんかしたことあんの?ないでしょ?」
「たしかに!経験は薄いけど!!頑張るもん!」
「…心配だなぁ〜」
「大丈夫よ。優のためなら頑張れるわ」
そう言いながら私はニコッと、
笑ってみせた。
「………。そうかよ」
すると優の手が伸びてきて私の頭に触れる
「…無理すんなよ。出来ないことがあったらいつでも僕に言いなよ。な?」
「う、うん…」
優はその後、私の頭をワシャワシャッとかいて階段の方に歩いて行った。
よし、頑張ろう。

