10分ほどバスの中で揺られていると、とある小さなバス停で止まった。


「あ、降りまーす」


何でわざわざ優が手を上げて言わないといけないのかと思ったが、
よく見るとバスの中にはあのピンポーンって押して止まってくれるボタンがどこにもなかった。

なるほど、と同時にどんだけ田舎なのよ、とも思った。






バスから降りると窓から見えた景色の何倍もの自然が私の視界にこれでもかってくらい入ってきた。






「……っ」



嫌だって言っていた所がまさかこんな…

ところだったなんて…