「だったら…優が休んでる間は私がやっといてあげるっ」
そう私が言った途端、優は慌てて立ち上がった。
「えぇ?……っえええ!?い、いいよ別に!!」
「な、なに!?その反応!私だって掃除や片付けくらいできるもん!」
「い、いや、そうじゃなくて。春だって
一応女の子なわけだし俺だけ休んで春だけ働かすわけにはいかないだろう?」
「いいのよそんな面倒くさいことは!こういうのは助け合い!助け合いが大切なのよ。だから気にせず休みなさい」
「ええー」
「はーやーくー!とにかく草取りやめてさっさと部屋に入ってきなさい!」
「……分かったよ。まったく…」
そう言って優は肩にかけたタオルを取り、泥を取りながら反対側の玄関へと向かった。

