一階の台所まで着くと、私はすぐさまダンボールをテーブルに置いて中身を確認した。
入っていたのは、発泡スチロールで固定されている透明で薄く青のラインがはいったマグカップだった。



私はこれをよく知っていた。

これは
私が優の14歳の誕生日プレゼントに贈ったもの。
それを優はこうして壊さぬように他の食器とわけて包装してくれていたのだ。




なんだか、そう思うととっても嬉しい。




優はいつもそうだ。
毎年、私があげるプレゼントを優はいつまでも大事にしてくれた。
「ありがとう」って言ってくれた。






そんな優が私は好き。