「じゃあ、下に朝食用意してあるから」

そう言って、優が他の部屋に向かおうとした時、私はベットから慌てて降りて、
すぐにそばに置いてあった小さなダンボールを持ち上げた。



「私も手伝うわよ!これくらい!」


「は?だからいいって言ってるだろ?」




「なによ。私、そんなに体力ないように見える?」


「そうじゃないよ!今言っただろ?これからずっと二人で暮らしていかなくちゃならないのにこのくらいで手伝わせてたら春を守れないって…」


「いいの!そんなこと!それに優が私を守ってくれるなら、私は優を守るもん!だから手伝うの!これ、どこに片付けるの?」

「いや、だから…」


「どこ?」






「……下の台所。」


「分かったわ!」


私は優をどけるように部屋を出て、階段へと向かった。




その途中、後ろから優のため息が聞こえたような気がした。