4月。

俺、小山田 勇は私立のエリート学校に満点合格で入学した


校舎、敷地なんかが広大が故に比較的田舎に建っているこの学校


電車通学が極めてめんどうな此処に入学してきた理由はただひとつ


俺の彼女、小桜しいらの側にいてやるためだ


しいらとは、中1の春休み、桜が満開の時期に出会った

お互いに惹かれ合い、その後交際を始めるが、俺はしいらが幼い頃から病気を持っていて、余命数年ということを知らされた


一度しいらから別れ話が出たが、断った

俺が将来ウチの病院で、医者になって、お前の病気を治してやる。そんな、子供っぽい約束をした


もちろん俺はそれを夢見ているし、しいらも信じてくれている



これは、医者を目指す俺と、余命数年のしいらの物語