「何恥ずかしがってんのー?」

「恥ずかしくねぇし!ビビったんだし!!」

金の髪を掻きながら言う。

「素直になんなよ」

「俺チョー素直だし!!」

「嘘つけ。チョーシャイだし」

「ちっげぇよぉ!」

「ははは」

「何笑ってんだよ!」

「女の裸どんだけ見てきたか知らないけど、姉貴の裸で焦るなんて彩斗もまだガキンチョだね」


「はぁぁぁん?!」

百面相彩斗完成。




なんて言い合ってるうちに紗子の着替えは完了してて




「いってきー」




と言って家を出た。




「いってらー」




ドアが閉まるその間にママの声が聞こえた。




「おっせぇ。馬鹿」

「うっせぇ。阿呆」




いつの間に外に出ていたのか、水都がバイクに跨って煙草を吸っていた。