一度目線を落とした後ちらっと顔を盗み見ると、目が合った。
爆発みたいに。
顔が赤くなったの、自分でもわかる。
悟られたくなくて、顔を背ける。
あああああ!!
あほか俺!あほだ俺!!
もう・・・もう!!
やってしまった気がする・・・。
やっちまっただろこれは・・・。
苦し紛れに深呼吸をし、気を取り直して笑いかけた。
「そだ、いかんせんてどーゆー意味?」
「残念ながら」
「なおさらうれしい」
怒ると思ってわざとにこやかに言った。
そりゃもう、身構える勢いで。
なのに・・・。
不意打ちだった。
反応がなくて。
ちょっと気まずく顔を上げたら、
べりーはくすぐったそうに笑っていた。
心臓が、びっくりするほど跳び上がった。
「あ、う・・・あのさ!」
「ん?」
自分で言っといて口をぱくぱくさせる。
んだよ俺!別に何もねーよ!
あーもう・・・どーにでもなれや!!
「すきです」
え?
え?
え。え。え。え。
口から出任せの言葉を放つ。
ん?
俺は今何を口走った?
す き で す
と。
あれ?

