「生活作文は日記じゃないんだぞ!?思ったことをバカ正直に書いて・・・それから、家出は禁止だと言っただろ?」

バカ正直!?
先生の言葉は私の心を逆撫でして。
私はわざとらしくため息をついてみせた。

せんせー言葉は時に暴力になるんですよー!

「生活作文なんだから、何書いたって自由じゃないですか」

にやりと笑ってそう言うと、先生は一段と大きなため息をつき、頭を抱えた。
こっ・・・こいつ・・・!

「・・・もういい。もうすぐ予鈴なるから、教室戻りなさい」

先生は腕時計を見ながら言った。
そして問題の作文を私に押し付けるようにして渡すと、さっさとどこかへ行ってしまった。

そこで頭にきた私は、先生に作文を思い切り投げつけて逃げ帰った。
すると次の国語の授業で私の作文が音読された。

いま思い返せば、微笑ましい光景だよ・・・。