そう言いながら男の腕をひねり上げる

「いででででで!」

「離してやるで、さっさとどっか行き」

ぱっと手を離すと男は舌打ちをして逃げて行った

「大丈夫やったか?」

男の逃げて行った方角を眺めていたら突然言われた

「ありがとうございます。助かりました。あの、バスケ部の方ですよね?」

その人はぱぁっと顔を輝かせた

「覚えとってくれたんか。俺は五十嵐悠一や。よろしくな伶蘭ちゃん」

「名前知ってたんですか?」