Like or Love

『なんでー?このアオイちゃんが完璧に仕上げてあげようと息巻いてたのに。レイひどいー』

「うぅ、ごめんね。でもさ!でもさ!今日みたいなトクベツな日は頑張って、一人で、オシャレしていきたいなって....思った....だけで.....」

語尾が段々と小さくなるのはアオイに申し訳ないと思ったから。あんなに張り切ってくれたのに、本当、申し訳ない

「メイクもまだ未熟だけど、アオイが教えてくれたし、オシャレセンスもまだちょっと変かもだけど、」

電話の向こうでは、何も言わずに聞いてくれている

「だけど、頑張ってみようって思ったの。アオイが教えてくれたから。自分でやってみたいって、初めて思ったの。だから」

『だから?』

ちょっと棘があるような気がした。でも、大丈夫

「だから、その....私ってずれてるでしょ?だから持ち物分かんなくて、聞いたの。決してメイク手伝ってとかじゃないよ」

言い終わると、電話の向こうで『ふふっ』とした音が聞こえた。笑ったのだろうか