Like or Love

「佑弥、葵!何してんだ」

その声にビクリと二人の肩が跳ねる

取っ組み合いをやめた二人がドアの方を見ると動きが止まった
まるでメデューサに見つめられたみたいに、見事固まっている

「今授業中のはずだろう?なにしている」

静かだが、こちらが震えあがるくらい良い声をしていらっしゃる

「あそこで怒っているのがさっき言った芳政先生。普段はすごく良い人なんだけど、怒らすとめちゃくちゃ怖いよ。」

「へえー」

「おいそこ、何を話している」