「じゃあ、日本語でいいよ。専攻してたし」

「え?日本語?」

「私に日本語教えてくれたんだ。この家族、すっごい親日家でね」

思い出すな、思い出すな
思い出したらトラウマが返ってくるだろ
記憶から消すんだ

「改めまして、ノア・ラミレス 16歳。これからお世話になります」

元気よく挨拶をするノア。
クラス中が拍手をする中、私は頭を抱えた

「隣のクラスに転校してきたイザヤ・ラミレスは双子の兄。仲良くしてあげてください」

こちらに満面の笑みを向けてくるノアを見た途端、私は戦慄した