器用?不器用?
完全版
20130218-20130219
恋愛




裁縫が好きな私。

ある日、人気があってなかなか申し込みができないという憧れの先生の洋裁レッスンを、運良く受けることができることになった。



朝霧颯太(あさぎそうた)34歳。

男性にして、プロの洋裁クリエイター。



今日は全5回の洋裁レッスンのうち、4回目。

開始5分前に着いた私は、レッスンの一番初めにもらった資料を確認する。

今日と次回でシャツを作ることになっている。

前見頃、後ろ見頃、袖…パーツがたくさんで複雑だ。

難しそうだけど、楽しそうだな、とわくわくする。


そんな洋裁レッスンもあと少しで終わってしまうと思うと、すごく寂しい。

先生のレッスンはすごく勉強になるし、楽しいものだから。

それに、私は先生の作品だけじゃなくて、器用に作品を作っていくあの手も好きなんだ。

こんなに近くで先生が作品を作る姿を見ることができるなんて、今でも夢を見てるのかも、って思ってしまう。