* 暫くして土方様が戦死したことを耳に入れた。 どう感じながらの死であったのだろうか? 寂しさを感じていなければいい、そう強く祈った。 寂しさと絶望の中の死でないことを。 どうか、安らかな最期であったように、と。 そして、あの日の写真が何処にいってしまったのかは、私には知るよしもなかった。 ただ私に残るのは、あの寂しさと優しさを秘めた瞳の美しさと、我が身に触れた手の温もりだけ――。 終