「な、な、なんでここに…!」

「ん?バイト。たまたまだけどな」


彼氏だったのだ!

彼氏は私の3つ年下でまだ学生の身で、バイト三昧の日々。

てことは…

今日ふく太に入ってたのは…!


「まさか、ふく太と抱き合うような仲だったなんてな。浮気されてたとか、俺、超ショック」

「ちが…っ、あれは」

「ん?あれは、何?」

「~~っ」


大好きなふく太に抱き付くチャンスだったんだもーん!

…とはさすがに言えない。


「…黙秘権?ま、いいけど…言うまで今日は寝かせないからね」

「!」


みんなのアイドルの中に入っていた男は、アイドルのような微笑みとはかけ離れた笑顔を見せたのだった…。



…たっ、助けて…

ふーくぅぅぅん!



Fin.