* 「お疲れさまでしたー!」 1日の仕事を終え、町役場に残る同僚たちに声をかけ、廊下に出た。 「お疲れさまでした」 声を掛けられたのは、ある部屋の前。 「あ、はいっ。お疲れさまでした!」 声の方に目を向けて入ってきた文字は、『ふく太控え室』。 え。 私は声の主であろう人物を見上げた。 「さっきは大丈夫だった?」 「!!!」 私は驚きすぎて口をパクパクと動かすしかなかった。 だってそこにいたのは…