「お疲れさまでしたー!」


1日の仕事を終え、町役場に残る同僚たちに声をかけ、廊下に出た。


「お疲れさまでした」


声を掛けられたのは、ある部屋の前。


「あ、はいっ。お疲れさまでした!」


声の方に目を向けて入ってきた文字は、『ふく太控え室』。

え。

私は声の主であろう人物を見上げた。


「さっきは大丈夫だった?」

「!!!」


私は驚きすぎて口をパクパクと動かすしかなかった。

だってそこにいたのは…