「え…?」


いつものように、天に連れていく魂を迎えに行った。

だけど、すでに魂は抜かれていて。

その存在はすでに消えていた。


「どうして――」


一歩踏み出した時、ゾクッと悪寒がした。


「…っ!?」


斜め前にある大木の影に気配を感じる…。

この気は―――悪魔だ。

めったに出くわさない存在に、アタシは逃げ腰になる。

どうしよう…っ!

でも、魂を連れて帰らないと…!

…きっと、この悪魔が何かしら魂に関わってる。

…行くしかない。

アタシは邪悪な気に耐えながら、近付く。

そして、その姿が目に入る。


「きゃ…っ」