飲みすぎたかも…。

身体が熱い。

ちょっと外行ってこよう…。

こそ、と隣にいる堀内くんに声を掛ける。


「ごめん、ちょっと外の空気吸ってくるね?」

「あ、俺も行く」


私が立ち上がるのと同時に、堀内くんも立った。

私たち二人の行動に、盛り上がりまくっているみんなは気付いていない。


「足元暗いから気を付けろよ」

「…うん」


その優しい気遣いにきゅっと胸が締め付けられて…

ただ外に空気を吸いに行くだけなのに、二人で抜け出す感じがイケナイことをしているかのようで、ドキドキしてしまった。