『無明の果て』

「旅のしおり、作らなきゃ。

おやつも買わなきゃ。
バナナは絶対だよね。」



まるで遠足だと笑いながら、遅くまで話し込んだ。



「麗ちゃん、それからさっき話したパーティなんだけど、やっぱり顔出してもらえないかなぁ。」



「考えておく。

一行の演奏は聞きたいけど、他には誰も知らないし。」



「もしかして、彼女が理由?」



“当たり前よ”と強きに出るには、素敵なプレゼントがチラチラ目に入り



「まぁね。

これでも結構ヤキモチ焼くかも。」



「心配するような事は何もないよ。

演奏するだけなんだからね。」



そうだといいなぁ。




誰でも何かに立ち向かう時、自分の心は自分で決める。




私はそう思っている。