『無明の果て』

時計を探しに行った時、私が気に入ったと言って腕にはめた ピンクの文字盤の時計が入っていた。


泣くのはおかしい。


だけど、泣けてくる。

泣きながら左腕につけた時計は、十時を過ぎようとしていた。