背伸びした私の目に 一際大人びた、愛しくそして懐かしい一行の顔が見えた。




「絢、パパがいた。」



精一杯手を伸ばして


「一行」



と呼んだ。



一行は私の声に気づいて 私と絢を探している。








麗子 背筋を伸ばしなさい。


泣かずに歩くのよ。




ちょっと先にある、自分の信じた夢に向かって。


両手を広げた一行の元へ。









―完―






長いお話を最後まで読んでいただき ありがとうございました。


   ☆水恵☆


 




登場人物紹介に続き
  
  「あとがき」

~もうひとつの物語~


も読んで頂ければ嬉しいです。