『無明の果て』

「一行、初めて手をつないだあの日の事を私は時々思い出すのよ。


ドキドキし過ぎて、心臓の音が一行の耳まで聞こえていたでしょう。



一行に会う時、いつもあの時の私に戻ってちょっとドキドキして…

きっとそれはまだしばらく続くのかもしれません。


走り始めた私達の人生に、私は恋していたいから。


恥ずかしいけど本当は、一行にずっと恋していたいから。



必ず行くから。

絢と二人で一行に会いに行くのを待っててください。



麗子」





麗ちゃん


僕はあきらめないよ。