言えぬ思いを、ただ胸に秘めて…ふふっと笑う。 ―温かい。 冷たい海の匂いも、海藻のぬめりも無ければ…岩肌で肌が傷つくことも無い。 その体に縋り付く様に頬を寄せれば、優しいあなたの匂いがする。 花のような、いい匂い。 「…もう、眠るわ。」 適当に返事を返して、まだ眠れないまま、暖かい朝を待つ。 そう、あなたの傍で朝を待つの。 あなたと一緒に、朝を待つ。 あなたの傍で――…。