─6時になり、辺りは暗くなっていた。


いつの間にか店頭やゲームセンターの明かりが人々を照らしている。



「もう暗いですし…帰りますか?」


空人が言ったため、氷暮はうなずいた。


「うん。大丈夫?」


「ええ、全然。」


空人は無邪気に微笑んだ。


「よく友達と外食もしてますから。」


「ああそう…」


(男子って凄いな…)


氷暮が変なことを考えた時だった。



ケータイの着信音が鳴る。