年下くんとの水曜日。【完】

「うん…やっぱり、面白い人だと思ったんスよ、氷暮先輩。」


空人は笑いがおさまったらしく、1人納得した顔でうなずいた。


「読書家の方って、大体面白いっスからね。」


(それは…同感かもしれない…)


そうは思っても、氷暮は口に出さなかった。

また話が二転三転するのが面倒くさかったのだ。


(早く…会話が終わらないかな…)


読みかけの本の続きが気になってしょうがない。


「うん、じゃあ今日はおしゃべりありがとうございました。氷暮先輩♪」


空人はそんな氷暮の心がわかったのか、

絶妙なタイミングでカウンターを離れた。