男たちはわざとらしく、周りを見回す。


「えー、でもそんな風な人いないじゃーん。あ、女の子かな?なら、来るまで待っていようか?」



氷暮は内心、イライラしていた。


しゃべり方といい、自分を外見だけで判断されたことといい…

空人には早く戻ってこい、と…



だがしょうがなく、また口を開いてやる。


「待ってるんです。あなたたちはいりません。」


「おーおーキツイねぇ。」


そのニヤニヤした顔に、氷暮は吐き気を覚えた。