氷暮がぼーっと空人が戻るのを待っていると、

3人くらいの男─高校生ぐらいだろうか─が、氷暮に近づいてきた。


氷暮は、「もしや?」と思い、ざっと周りを見回しておいた。



案の定、男たちはニヤニヤしながら、氷暮の前で止まった。


「君、可愛いね。1人かな?」


氷暮はバレないようにため息をつくと、しょうがなく、声を出した。


「すみません…連れを待っているんです。」


氷暮は目を伏せる。