年下くんとの水曜日。【完】

その俯いた顔を、空人は思わず見つめた。


今日はメイクをしているから、睫毛がいい感じに目に被さっていた。


しかも、その下には形のいい鼻と、ピンクに艶めく唇がある。


そして、香水であろう、甘い桃の香りがした。



「…何?ってか近い。」


氷暮が顔を向けたため、空人は無意識に顔を近づけていたのだと知った。


「あ、いや…」


慌てて身を引く。


氷暮は一息ついてから、また本棚に目線を戻した。