「んーと、わたしが欲しいやつ…だったら、朱音ちゃんは喜ぶわけね?」


「そうっス。」


「ああじゃあ…これかな。新刊だから大丈夫でしょ。」


氷暮は1冊の本を手に取った。


「えーと、大丈夫っスね。…てか、決まんの早くないっスか?」


空人が呆れたように笑った。


「まあ、欲しいものは尽きないからね。」


氷暮は早くも物色を開始している。