氷暮がまた、訳のわからないもやもやに襲われていると、空人が立ち止まった


氷暮もつられて立ち止まり、そこにあった建物を見上げた。



そこには大きな建物─本屋があった。



「おぉ。」


思わず氷暮は感嘆して息を漏らした。


「えーと…ああ、3階っスね。」


空人が先に入っていく。


氷暮はもう1度建物を見上げてから、空人を追いかけた。