そして、前を歩く空人を見る。


3年にまで人気があるんだったら、

同学年の2年からは相当な人気があるんじゃないだろうか。


確かに、氷暮から見てもなくはない顔ではあるし、

笑ったときは犬にさえ見える。



(…まあ、彼女がいそうな顔だよな…)


氷暮の頭に、朱音ちゃんの顔が浮かんだ。


まさに“病弱”といった外見と性格は、頼りがいのある空人とぴったりだった。