「…まず本屋から行きますか?」


「他にどこに寄るの?」


「…見ながらっスね。」



電車を降りると、空人が先頭になって歩き出した。


周りは若い男女でいっぱいだ。


さすがに“そういう所”なだけあって、

スカウトをしていそうな人やらがいる。


また、来ている人たちもおしゃれだ。


(たしかにこれは…ナンパと逆ナンに最適な場所だな…)


氷暮は歩きながら考えた。