「先輩…可愛いなって思って…」


「……」


氷暮はその言葉に目を見開いてから、一息ついた。


「気合い入れてこい、って言ったのそっちだからね。」


「ああまあ…そうっすね。」


空人は口元を押さえている。

そんな空人を見て、氷暮はニヤッと笑った。


「何?もっとダサいかと思た?」


「いやっ、そんなこと思ってないっスよ…!」


空人は慌てて手を振っている。