「はいはい。楽しんで来なよ。」


口は悪いが性格はいいから、氷暮は複雑な気持ちになる。

まあ、嬉しいことだが。


そのまま氷遊は立ち去ろうとしたが、何かを思い出したらしく、体をのけ反らして顔を覗かせた。


「そうだ。Happy Birthday to you。じゃあな。」


(なんで英語なんだろう…)


氷暮は誕生日だったことを思い出しながら、仕上げにかかった。