年下くんとの水曜日。【完】

「…いつも通り、その本は読まないんですか。」


氷暮は呆れつつ、その言葉を発した。


「……ああ、これっスか。」

空人は初め、何を言われていたのかがわからなかったらしい。

数秒後に、持っていた本を掲げた。


「面白いっスよね、これ。」


空人は無邪気に笑った。


「そりゃ…そうでしょ。おすすめコーナーに置いたんだから。」


氷暮はため息をついた。


すると、空人がいきなり笑い出した。