年下くんとの水曜日。【完】

「あの…」


普段はそのまま図書室で本を読んでいく彼に急に声をかけられ、

氷暮は思わず顔を上げた。


「先輩って、例の「氷」先輩っスか?」


(ああ…またそれか…)


氷暮は内心ため息をついて、うなずいた。


「そうだけど…」


すると、彼は思わぬ行動をした。



バンッ──


大きな音がしたかと思うと、今度は大きな声が降ってきた。


「名前…本名は?」