「え…?」


「ほら、本の趣味が一緒だから!明日…いや、今日、行けますかね?」


空人はニッと笑った。


そこにどんな意味が含まれているかを、氷暮は考えなくなった。


(胸がもやもやするから…逆に考えない方がいいかもしれない…)


「先輩?ダメ…ですか?」


そんな空人は、下から目線になった。


それにも動じず、氷暮は答えた。



「行く。」