「俺は、“あんた”じゃないっスよ?“空人”って呼んでくださいな♪」


間近で笑われた空人の顔は、なぜか胸がキュンとなるものだった


「…気が向いたらね。」


氷暮は空人を押しのけ、医療系の棚に向かった。


「…そうっスか。」


空人はなぜか、嬉しそうに笑っていた。



「…はい、ここ。」


氷暮はとある棚を指差した。

その棚には医療系だと示す番号も貼られている。


「おお、サンキューっス!」