氷暮が画面を見てふっと微笑んだのを見て、

朱音はクスリと笑った。



「空人ですか?」


「え…わかる?」


氷暮は照れたように微笑んだ。



「行っていいですよ。引き止めたのはわたしですし。」


朱音は微笑んだ。



「うん…ありがとう。朱音ちゃんって、大人だね。」


「え…?」


「じゃあねっ。」


氷暮は笑顔で、教室を出ていった。