「…もうちょっとちゃんとした会話をしましょうよ。」


呆れた声が、近づいてくる。


「ここは図書室なので。」


氷暮は下を向いたままだ。


「うーん…先輩、顔、あげてください。」


声の主は、カウンターに手をついていた。

声が上から降ってくる。


「やだ。てか話しかけないで。本読んでるから。」


「え、待って?図書委員ってそうゆう役どころだったっけ?」


「……」


「反応しましょうよ~」